前を向くために Part3

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人生、前向きに生きたいもの。でも、何かと後ろ向きになりがちな自分がいるのです。前向きに生きるには、まず前を向かなければなりませぬ。じゃあ前を向くためにはどうしたらいいの?と日々悩んどります。これはその記録の一部です。

東京大学の入り方その2:好きな科目で日本一になる

その1では、熱中する事を見つけるという題で書きました。これはその続きです。懲りもせずに続けますが、今度は、どのくらい熱中すればいいのかという話をしてみようかと。

ああ、そうそう、開成とかとかいう、東大へ大挙して押し寄せるような高校に通っているのならば、自ずと東大に行くためにはどのくらいの位置にいればいいのかはわかると思うので、ここではそういう特別な学校の生徒は考慮しません。全国の公立高校という、ごく一般的な高校のレベルから、東大に入るということを念頭に置いています。そもそもそういう特別な高校の生徒には、こういう記事は不要と思われますのでね。私も、県立の普通校から東大に入りました。

さてと、大学入試で東大が一番偏差値が高いということは、そういう特別な高校の生徒も合わせて、日本一難易度の高い競争を勝ち抜かなければならない、ということになりますよね。これはどういう事かと言うと、自分の学力も日本一レベルに持って行かないと競争には勝てないということです。いくら高校の校内試験で一番になっても、それでは日本一レベルとは限りません。競争相手は、校内にいるのではなく、全国にいるのですから。校内試験は校内試験で重要です。重要ですが、それは高得点で当たり前、学年順位最上位レベルというようにならなければ、日本一の競争に勝つのは難しいと思います。自分が日本全国でどのくらいの位置にいるのかを見るのに一番良いと思うのは、あちこちの予備校なんかが開催しているような、全国規模の模試を受ける事です。特に、灘や開成みたいな東大常連校が受けるような模試を受けると、信頼性が上がります。灘や開成がどこの全国模試を受けているかは、私は知りませんので、調べてくださいね。有名どころのうちの一つだと思いますが。そういう全国規模の模試を早いうちから受けて、自分の実力レベルを把握しておく事は、最終的に本番で勝ち残るためには、とても役に立つと思います。別に、宣伝でも何でもなく。校内の同級生は、競争相手というよりはむしろ競争仲間になりましょう。自分より高得点を取る友達は、どういう勉強をしているのか教えてもらうとか、自分の方でも、積極的に教えるとか、そういう、助け合いができると思うのです。

ですが、入試科目の全てで日本一レベルになる必要は無いかもしれません。みんな、だいたい得意科目とそうでもない科目ってあるでしょう? 得意科目で日本一になれば、そうでもない科目は、それが致命的にならない程度でもいいかもしれません。

実は、ここが入試の難しいところでしてね。平均的に全科目で同じくらいのレベルの得点を目指す作戦がいいのか、それとも得意な科目で高得点を取って不得意科目の失点を埋める作戦がいいのか、という、おそらく永遠の問題があります。これは正直言って難しい。一概にどっちが良いとは言えないと思います。早い話が、効率の問題ということになってしまいます。時間は皆、限られています。その限られた時間の中で、何をどう勉強したら、効率よくそれを得点に反映させられるか、ということを考えてみましょう。一般的に言って、80点を90点にするのと、50点を60点にするのとでは、後者の方が、短時間で達成可能です。勉強は、どんなに勉強してもそれで十分という事は、合格するまでは言えませんが、得点が上がるに従って、勉強時間に対する得点率というのは、鈍ってきます。一般論として。少なくとも、同一教科においては。しかし、例えば理系の場合、物理学の80点を90点にするのと、世界史の50点を60点にするのと、どちらが時間がかかるかというのは、一概に物理学の方が時間がかかるとも言い切れないということがあり得ます。あくまでも私の印象ですが、物理学は必要知識力に対して応用力の余地が大きいのに比べ、世界史は必要知識力が物理学より膨大だということがあったりします。だから、どの教科にどのくらいの時間を割くかというのは、万人に通用する正解は無いと思います。これはもうその人それぞれと言う以外に無い。主に、その人の性格的なところは、大いに影響すると思いますけどね。

ただ、ひとつ言えるだろうなと思うのは、得意科目は、本当に日本一レベルでないと、やっぱり東大に入るのは難しいんじゃないかということ。だって、入試科目全体として、日本一の競争をするわけでしょう。であるならば、その学力は、得意科目なら日本一レベルでなければ、やっぱり入試としては、合格しませんよね。不得意科目でも、致命的にならない程度には得点する必要がある。全科目とも自信があるのなら、それは大変結構な事だと思いますが、人間なかなかそうはならない。どうしても科目間の温度差はできてしまう。あまり好きでない不得意科目の問題が、たまたま苦手な分野で出題されるかも知れない。そういうのが多少足を引っ張っても大丈夫なようにするには、やっぱり、得意科目は本当に日本一レベルにならないと、日本一の競争を勝ち抜くことができないと思います。

そういうわけで、まず、得意な科目は日本一になるということを目標とし、それをそれなりに達成するまで勉強に熱中しましょう。それが、自信へとつながります。全国規模の模試をやればわかりますが、ある科目のトップというのは、一人ではありません。同点トップが何人も、何十人もいるのが普通だと思います。なので、そこか、あるいは何かで若干減点されたりしてその次の点数グループか、くらいには常時入るようになるまで、得意科目を本当に得意にする必要があるでしょう。今年の高校3年生にこれを言っても、ちょっと遅すぎるかもしれませんが、2年生なら、とにかく得意科目で全国のトップ集団の一人になるまで、他の科目はそっちのけで勉強してみる、そこまで熱中して得意科目に打ち込んでみる、というのが、どのくらい熱中すればいいのかの目安になるでしょう。そして、一度トップグループに入ったら、それをずっとキープする事。そのためにはどのくらい勉強時間を割いたらいいのかは、その頃にはわかっているはずです。なのでまず、そこを決めてしまいましょう。学力は、キープするのにも時間が必要です。キープする時間をまず決めてから、次の得意科目に当てる時間が決まります。そうやって、上から順番に、勉強時間を決めていけば、だいたいの時間配分スケジュールはできてくるはずです。

私の場合は、実はとても極端でした。順番で行くと、化学、物理、数学、英語、国語、社会の順。化学は、全国模試でトップグループでした。物理、数学は、東大合格者平均レベル、英語は東大受験者平均レベル、国語は足を引っ張ったレベル、社会はギリギリ致命的でないレベル、みたいな感じだったと思います。今でも、私は化学のおかげで、東大に合格したと思っています。逆に、社会は全くと言っていいほど勉強せず、校内試験(中間とか期末とか)でさえ、勉強は一夜漬けでしたし、社会の授業中に数学の問題集をやったりしていました。私は、入試の時、社会で何を選択したのかさえ、よく憶えていません…世界史と地理だったような気はするのですが。日本史はあり得ない。高校で取らなかったから。もしかしたら、倫社・政経とかで受けたかもしれません。世界史よりはまだまし、という程度で。どうだったか忘れました。そのくらい、社会は勉強しませんでした。日本史のレベルが中学レベルなので、今、困ってます…私は今、現在の中学校の教科書の市販本で、日本史を勉強しています。ええ、理系バカと呼んでください。正真正銘、理系バカです。

2本目なので、ちょっと具体的な作戦レベルまで、言及してみました。まとめると、熱中するような好きな科目は日本一になるまで熱中しよう、そうなってから、それに必要な勉強時間を確保し、次に好きな科目の時間を決めればよい、そうやって好きな順に時間を確保して行けば、自ずと時間配分は決まる、ということです。次は何を書きましょうかね…。