前を向くために Part3

プログラミング、音楽、外交問題、その他思いついたことを何でも公開

人生、前向きに生きたいもの。でも、何かと後ろ向きになりがちな自分がいるのです。前向きに生きるには、まず前を向かなければなりませぬ。じゃあ前を向くためにはどうしたらいいの?と日々悩んどります。これはその記録の一部です。

SIM ロックのぼったくりを糾弾する。iPad mini Retina 128GB WiFi + Cellular SIM フリー

いい買い物をしたものであります。通信キャリアが、どれだけぼったくりをしているのかがよくわかった買い物でありました。ちょっとキャリアを糾弾してみようと思います。

まず、au なり SBM で買うとどのくらいなのかを見てみます。

au の場合

au スマートバリューは無し。


http://www.au.kddi.com/ipad/ryokin/basic-charge-plan.html

思いっきり使いたいので、定額プランにする。

LTE フラット for Tab(i) プラン

LTE フラット for Tab スタート割』が適用され、基本料金が -525 円。さらに毎月割が使える。-2470 円。

当初24ヶ月間の支払いはこうなる。

基本使用料5460 円
LTE NET315 円
機種代金3570 円
毎月割-2470 円
テザリングオプション0 円
合計6875 円

24ヶ月だと 6875 x 24 = 165,000 円

さて、iPhone みたいなスマホがある場合は、『LTE フラット for Tab スタート割(-525)』の他に『スマホセット割(-980)』が使えるので、基本使用料が 4,480 円になる。毎月割も適用できる。

基本使用料4480 円
LTE NET315 円
機種代金3570 円
毎月割-2470 円
テザリングオプション0 円
合計5895 円

24ヶ月だと 5895 x 24 = 141,480 円

LTE フラット for Tab (i) cp プラン

しかし、スマホを持っている場合はもっと安くできる。『先取り!データシェアキャンペーン』を使うと、プランは『LTE フラット for Tab (i) cp』プランとなり、『LTEフラット for Tab cpスタート割/ Tab(i)cp スタート割(-1942)』と『スマホセット割(-2993)』が適用される。基本使用料が2年間 1,050 円になる。この場合、毎月割は適用できない。そうするとこうなる。

基本使用料1050 円
LTE NET315 円
機種代金3570 円
テザリングオプション0 円
合計4935 円

24ヶ月だと 4935 x 24 = 118,440 円

たぶんこうなるみたいです。これ憶えておいてください。最低でも 11万8440円かかると。

Softbank Mobile

結果的に au とまったく同じ料金になります。

やはり定額プランにする。


http://www.softbank.jp/mobile/ipad/program/ipad-mini-retina/

iPad 専用)ベーシックデータ定額プラン for 4G LTE

基本使用料5460 円
ウェブ基本使用料315 円
機種代金3570 円
iPad 向け月月割-2470 円
合計6875 円

スマホを持っていると『スマホまとめて割』が使えて、基本使用料が 4410 円になる。

基本使用料4410 円
ウェブ基本使用料315 円
機種代金3570 円
iPad 向け月月割-2470 円
合計5825 円

タブレットセット割にすると、基本使用料が 1050 円になる。iPad 向け月月割は適用されない。

基本使用料1050 円
ウェブ基本使用料315 円
機種代金3570 円
合計4935 円

SIM フリーの場合

まず SIM フリー iPad mini Retina をどこで買うかという問題ですが、マイルが余っているのであれば自分で香港に行って買ってくるのが一番安上がりです。私の場合、マイルはあったのですが、休みが取れないし年末年始休みは飛行機が取れないしということでこれは断念しました。もっと早く飛行機が予約できていれば…。ということで、国内での輸入業者を当たることにしました。まず、アマゾンの場合。



Apple アップル 海外版SIMフリー iPad mini Retina display 128GB A1490 Silver シルバー Wi-Fi + Cellular

まだ10万円以上しますねえ。

Expansys なら1万円安いです。



Apple iPad mini with Retina display A1490 (WiFi + Cellular, 128GB, Silver SIMフリー)

結局ここで買いました。92,190 円。これにヤマトの送料 1,500 円と、日本入国時に関税が 2,700 円かかりました。ちなみに、送ってくるのは早かったです。日曜日に発注して月曜日に向こうで受け付けて(土日は休みなので注意)、月曜のうちに発送。火曜日に香港発、その日の午後には日本着。関税のメールがヤマトから入ってて、水曜日には届きました。香港は近いですねぇ。アメリカなら1週間くらいかかりますから。

次に、MVNO の SIM を検討した結果、Biglobe の 1GB/月のコースがよろしかろうと。必要ならコース変更できますしね。速度がフルスピード LTE の場合、ここが一番安かった気がします。公衆WiFi が使えるのもありがたいですね。毎月 980 円と、初期費用(SIM カード代です)が 3,150 円です。


http://join.biglobe.ne.jp/mobile/lte/

これのエントリープランですね。

通信費(1GB/月)= 980 x 24 = 23520 円

機種代金92190 円
送料1500 円
関税2700 円
通信費23520 円
初期費用3150 円
合計123060 円

結論。SIM ロックで2年縛りだと、最低でも118,440 円でした。SIM フリーで縛り無しだと123,060 円です。その差は4,620 円です。24 で割ると、1ヶ月当たり 192.5 円ということになります。

注意しなければならないと思うのは、SIM ロックの場合、最初の2年縛りが終わっても、その個体を使い続ける限り、同じキャリアでなければならないということです。2年が終わったからといって、ロックが外れるわけではありません。3年目からは、当初2年間の各種割引もなくなります。つまり、3年目からは、毎月の基本使用料 1050 円が 2992 円となり、テザリングオプション2年間無料も無くなって 525 円追加となり、LTE NET 315 円と合わせて、毎月 3832 円払い続けなければならないということです。一方、SIM フリーならば、いつ、どこの SIM に乗り換えようと自由です。2年というのは IT の世界ではものすごく長いです。MVNO の競争も激しくなり、そのうちもっと安くなることは十分に考えられます。現時点ですら、4620 円という差額は、わずか2ヶ月で回収できてしまうのです。そして3ヶ月目以降は、毎月 3,000 円近くも安く運用できるのです。ちょっとバカにできない金額です。SIM ロックは、2年縛りも嫌ですが、実は3年目以降の方がもっと大きな差になるというのは、見落としがちだと思うのです。これは嫌じゃないですか。使い続ける限り、キャリアに毎月3千円も余計に貢がなければならないなんて。これでキャリアはウハウハなわけですよ。賢い消費者になりましょう。

どうでしょうか。いかにキャリアがぼったくりをしているかということがわかると思います。当たり前ですが、どんなに割引をしてみたところで、自社に損になるようなところまではやるわけがありません。決して自社にとって旨味があるレベル以下までやることはあり得ません。それが商売ですから。しかし、いつまでもこんなことをしていれば、MVNO が増殖し、回線を貸しているドコモのほうがオイシイ思いをすることになるでしょう。真の勝ち組はドコモになるかもしれませんね。キャリアを慌てさせるには、消費者は賢くなる必要があります。そうしないと、いつまでたってもぼったくり体質は変わりません。

ところで、SIM フリーにするのなら、MVNO の SIM は早く買いましょう。申し込みをしてから実際に SIM が手元に到着するまで、1週間以上かかります。私の場合、Biglobe ですが、営業日で6日、カレンダー日で10日かかりました(週末2回はさんでます)。Biglobe の HP では、混んでいるので1〜2週間かかるとアナウンスされているみたいですが。SIM が来るまでは、外で使う場合は iPhone に Bluetoooth で接続してテザリング(インターネット共有)を利用することになると思います。私はそうしていました。

だったら最初から WiFi モデルにしてテザリングでやればいいじゃんというのは、違うんです。やっぱりテザリングはひと手間かかるんですよね。最初に Bluetooth ペアリングすれば後はペアリングは必要ありませんけど、そうしょっちゅうネットに接続しているわけじゃないし、使おうと思う時には、iPhone の方はスリープしていることが多いです。お眠りしていてもテザリングを記憶しているうちはすぐに起きるのでいいんですが、ちょっと長いこと(数時間?)つながないでいると忘れるらしく、そういうときは iPad から Bluetooth でいくら接続しようとしてもつながらないので、iPhone をポケットから取り出して、起こしてあげる必要があります。これが面倒。だから Cellular モデルにしたわけで。実際、私は WiFi モデルの Nexus 7 も持っていますが、買った当初はテザリングで運用していたものの、すぐに面倒になり、結局 Nexus 7 を持ち歩くのを止めてしまいました。家に置きっ放し。これでは意味がありません。

あと、SIM カードを差したら、どうやら APN の設定が必要なようです。Biglobe の場合だけなのか、MVNO はみんなそうなのかは知りません。APN の設定は、設定アプリの『モバイルデータ通信』→『APN設定』でできます。MVNO によって内容は異なると思うので、それは MVNO の取説なりウェブサイトなりを参照してください。

さて、これを読んだあなた。これでもまだ、auSoftbank の SIM ロック端末を買いますか。それはあなたが判断することです。判断の根拠はすべて提供したつもりですので。