前を向くために Part3

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人生、前向きに生きたいもの。でも、何かと後ろ向きになりがちな自分がいるのです。前向きに生きるには、まず前を向かなければなりませぬ。じゃあ前を向くためにはどうしたらいいの?と日々悩んどります。これはその記録の一部です。

『失望した』と言うアメリカに『お前が言うな』

安倍首相が靖国神社を参拝したことに対し、アメリカが『失望した』と言っていることについて、国内外から『アメリカが批判している』という声が上がっていますけれども。私は、日本がそんなことを気にする必要は全くなく、むしろ日本が先にアメリカに失望したのだということを明記しておきたいと思い、書き留めておくことにしましょうかね。アメリカが日本に失望しようがそれは勝手だけれど、それはアメリカ自身が招いたことなのだということを、アメリカはしっかり認識しているだろうか。非常に疑問なのであります。

すでにダイアリーでも書いているけれども


日本が自分の足で立ち上がるとき

先のアメリカ副大統領の東アジア歴訪は、アメリカが自分自身の国益しか考えていないということを明らかにする、大変良い機会でした。私は『やっぱり』としか思わなかったけれども、安倍首相をはじめ日本政府は、相当に失望したと思われます。日本政府はアメリカ政府に対し、日本と一緒になって、中国に防空識別圏の撤回を要求することを期待していたようですね。しかしその期待は見事に裏切られました。バイデン副大統領は、中国に対し、何ら要求をしなかったのでありますから。日本政府はさぞ失望したことでありましょう。そして、安倍首相は確信したに違いないと思うのです。アメリカは、別に日本の尖閣諸島を守るために B52 を飛ばしたのではなく、アメリカ自身の国益のために飛ばしたのだということを。そして、日本は、日本自身の力によって日本の国土を守らなければならないのだということを。

そういうアメリカが、日本に対して、『失望した』などと言ったのであれば、それこそ『お前が言うな』なのであります。日本を失望させておいて、一体日本に何を期待していたのかという話になるわけですよ。あなた方アメリカだって、自分達のことしか考えていないでしょうに。そういうわがままなことをやっておいて、いつも日本がアメリカの思い通りに動くと期待する方がどうかしているのですよ。アメリカが日本の国益も配慮してくれるのなら、日本もアメリカの国益を配慮するべきでしょうが、わがまま自分勝手な国に対しては、日本は気を使う必要など全くないのです。日本もそろそろ自分の頭で考え、自分の足で立ち上がる時が来たということを思い知らせてくれるために、バイデン副大統領は、大変効果的な外交をやってのけてくれました。その意味でお礼を申し上げたいくらいです。

アメリカが日本に対して『失望した』と言及したことを気に病む風潮があるようですが、そんなことを気にしてもしかたありません。『失望した』というのは、それ以上でもそれ以下でもなく、まさに言葉通り、『アメリカの言いなりにならなくて失望した』だけのことにすぎないからです。このことでアメリカの東アジアにおける態度に変化は起こらないでしょう。それに、もし変化が起こるとすれば、アメリカはよりアジアにおけるプレゼンスを増強させる方向に動くでしょう。それは結果的に、同盟国にも好都合となり、この地域で子供のまま体だけ大きくなってしまってわがままに振る舞い始めた中国には都合の悪いこととなるのです。

安倍首相は、おそらく国内世論、国際世論、特にアメリカの思惑の両方を綿密に計算し、靖国参拝を決断したと思われます。どうせ中国と南北朝鮮は反発するに決まっているので、おそらくそこはそれほど大きな考慮すべき問題ではなかったと思われます。何しろ、各種報道が書いているように、安倍内閣発足後1年に渡って、これらのどの国も外交的に日本と口をきこうという意志がなかったのですから。それに、アメリカは文句を言う可能性があることも、十分に認識していたと思われます。そもそも、すでにアメリカからは、非公式ながら靖国参拝を控えるように言われていたのですから、参拝すればそれは『失望した』くらいのことは言ってきて当然ではないでしょうか。だから、『お前が言うな』とでも切り返しておけばいいのです。

私は安倍首相の決断を支持します。よくぞ参拝してくれたと喝采を送りたいものであります。